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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第53章 ダイヤモンド


Kazunari side

智に連れられてついた場所

なんとなくそうかもしれない…
なんて思いながらも
確証はなくて

知らないふりをして後ろを歩いて
見えてきた建物

最初に目に飛び込んできたのは綺麗な十字架

智「着いた…」

智が隣で囁いた


潤くんから話を聞いて

翔くんと潤くんらしいなって思った

ちょっとオシャレで
ロマンチックで…

真面目で誠実…

几帳面な二人だからこその演出だって思えて

それを「いいな」とは思っても
「自分も…」なんて思わなかった

智と俺はそういうタイプじゃないから…

そう思ってたのに…


智に手を握られて
白いドアを抜けた

キラキラ輝くステンドグラスがまぶしくて

木の匂いがした

教会って空間は
やっぱり幻想的で

その真ん中を歩く自分たちが
やっぱり場違いな気がした

映画やドラマで歩いたことが無いわけじゃないけど…

それとはやっぱり違う

ふと智を見ると
やっぱりキョロキョロしながら
ソワソワと歩いてる

なんだかおかしくなって
ふっと笑うと

智も俺を見てふっと噴き出した

視線を絡めて笑い合ったら
躰の力が抜けた

智もさっきよりリラックスして見える

あぁ…俺達緊張してたんだ…

そこで初めて気づいた

キュッと手を握り返すと
智が俺を引き寄せるように歩いた

光の中を
2人で歩く

うん…案外悪くないね…

改めてこんなとこで…
なんて恥ずかしいけど

照れるし
智も照れてるけど

それはそれで…
俺達らしくていいかもね

和「智…ありがと…」

前を歩く智に小さく伝えてみた

俺にしては…素直でしょ…?

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