第53章 ダイヤモンド
Satoshi side
智「同棲かあー…すげえなあ…」
収録の合間…
向こうでじゃれついてるカズと松潤と後輩を眺めながら
照れくさそうに…
幸せそうに笑う翔くんの話を聞いていると
「すごいな…」
それしか口から出てこない
翔「智くん」
隣で引越しの話を相葉ちゃんとしていた翔くんに呼ばれて顔を向けると
翔「教会の場所…ニノに教えておくね?」
ふふ…と微笑って言われて
考えていたことを読まれた気がして
ちょっと恥ずかしくなった
松潤と翔くんを見ていたら
本当に輝いていて…
カズのことも…
俺がもし…できるなら
あんなふうに幸せそうな笑顔にしたいなって…
始まりは
幸せなものにすることができなかったけど
ずっと俺の隣にいてほしいなって思っていたから…
智「うん…ありがとう…翔くん,幸せになってね」
そう言うと
翔「智くんも」
またキレイに微笑っていた
収録が終わって
あんまり…そういうのは得意じゃないけど
カズが一緒に行ってくれるって言ってくれたら
今までで一番幸せな日にしたいな…って
いろいろ考えながら
カズを見つめていたら
ふいにカズがこっちを向いて視線が絡んだ
もう…松潤か翔くんに場所聞いたのかな?
でも…最高の日にするために準備をしたいから…
その日まで…そのことには触れないことにした
俺を見るカズに近づいて
智「俺らも帰ろうか」
それだけ言ってカズの肩に腕を回した