第53章 ダイヤモンド
Kazunari side
ついこの間まで
もうだめかもしれない…と
泣いていた潤くんが
ものすごく穏やかな顔で
収録にやってきた
しかも翔くんと2人で
ちょっとツッコんだら
すぐにその理由もわかって…
潤くんの心から幸せそうな笑顔に
俺は感動すら覚えた
「なんか潤くん…今日優しすぎじゃないですか??なんか企んでるのかな…」
収録のゲストに来た後輩が
無駄に怯えてる
和「あんなこと言ってますよ?」
潤「あ?何だてめー…いじめられたいのか??」
言いながら後輩をヘッドロックする潤くんは…
やっぱり可愛くて…
キラキラしてた
その姿は素直に嬉しかった
「「お疲れ~」」
収録終わり
二人は仲睦まじく帰っていく
ホント…あんなに思いつめた顔してたのが嘘みたい
良かった…
潤「ニノ…」
和「え⁉」
帰ったと思ってた潤くんが真後ろにいた
耳元にそっと顔を寄せてくる
潤「次はニノの番だよ」
ニコっと笑って紙を手渡された
そのまま潤くんは爽やかに帰って行った
紙は横浜…?の地図…
大きめの公園の隣に星印が書いてあった
それだけなのに…
なんだか…ドキドキした
ふと智を見るとこっちをみていて…
さらに鼓動が速まるのを感じた