第52章 フェイ・エリーダニー
Masaki side
昌「話をするときは…櫻井じゃなくて…俺がお前の傍にいる…俺も一緒に話すよ…」
膝の上でしっかり抱き締めてくれて
言ってくれた言葉に涙が零れた
翔ちゃんがいてくれるのだって…心強い
でもやっぱり
ずっと隠してきたことを打ち明けるその瞬間に
大切な人が…昌宏さんが隣にいてくれるのは
安心感が強くなるから…
雅「うん…ありがとう…」
震える声で伝えて
広いその背中にぎゅっと腕を回した
改まると余計に緊張するから
メンバーと俺と昌宏さん…
みんなの予定の合った日に
翔ちゃんが紹介してくれた居酒屋にみんなで集まることにした
翔「そっか…松岡くん来てくれるなら…よかったな」
翔ちゃんに話した時
そう言って微笑いながら
背中をポンと叩いてくれて
それが安心を大きくしてくれた
雅「ドキドキする…」
そう言った俺に
翔「俺もあの時智くんにいきなり言われて…どうしようかと思ったよ」
苦笑いする翔ちゃんを見て
あの朝のことを思い出した
「かんぱーいっ」
ニノとリーダーは隣に座っていて
翔ちゃんと松潤も隣に座って
俺の隣には昌宏さんがいて…
最初昌宏さんがいることに
「話したいことがある」としか言わなかったから
翔ちゃん以外は驚いていたけど
特に気にする風でもなく始まった飲み会
どうやって切り出そうかと考えていると
膝の上の手がふわっと温かく…昌宏さんに包まれた