第52章 フェイ・エリーダニー
Masahiro side
和「大野さん,あなたカキフライばっかり食べてんじゃないよ」
智「ちょ…俺これくいたいもん」
潤「翔くん,この店貝いっぱいだよ…」
翔「ほんとだっ…頼んで良い?」
わいわいといつもの雰囲気
ただ,違うのは俺達で…
緊張して
いつもより口数の少ない雅紀の手を握って
俺自身の緊張も解した
嵐のメンバーは
俺にとったら弟たちみたいなもので…
でもだからこそ
反応が怖くもあった
雅紀の手が俺の手を握り返して
一瞬視線を合わせてから
前を向いた
雅「あのさ…」
雅紀の声に4人が一斉にこちらを向く
ギュッとさらに手に力が籠った
それを同じ強さで握り返す
雅「ずっと…言ってなかったんだけど…」
雅紀の言葉はそこで途切れた
俯いて
握った手が少し震えている
ふぅ…と一つ
深呼吸してみる
ここで俺まで緊張しててどうするんだよなぁ…
不安なのは雅紀なのに…
ふと4人の顔を見ると
もう何を言いたいのか
解ってるような顔をしていた
大丈夫だよ,雅紀…
おまえ…良い仲間と一緒に仕事してるな
ま,俺もだけどね…
昌「雅紀は俺の嫁だから,お前ら手を出すなよ?」
押し黙った雅紀の横で
一言を放つと
雅「えぇ⁉」
なぜか雅紀が一番驚きの声を上げた
昌「なんでお前が驚いてんだよ…」
雅「いや…だって…その…嫁…」
雅紀の顔は真っ赤に染まっていた