第51章 カーフ
Masaki side
雅「松にい?」
シーツに顔を埋めた松にいを覗き込むように
松にいの躰にくっつくと
苦笑いしながら躰を抱き寄せられた
雅「どーしたの?」
昌「なんでもねーよ…」
そう言って松にいの顔が近付いてくる
雅「んっ…」
その唇を受けとめると
頭の下に松にいの腕が入ってきた
昌「寝るか…」
え?
てっきり最後まで…するんだと思ってたから…
そう思ってた自分が恥ずかしくて
松にいの胸元に顔を埋めると
さらっと髪の毛を撫でられた
昌「おやすみ…雅紀…」
雅「ん…おやすみなさい…」
そのまま後頭部を包まれて
ちゅっとまた唇が軽く重なった
昌「雅紀…好きだよ…」
雅「俺も…好き……松にい…」
抱かれるつもりだったから…
ちょっとだけ淋しくて松にいを見上げると
昌「ん?」
見つめ返されて…
雅「んーん…おやすみなさい」
でも
なんて言っていいかもわからないから
そのままあったかい胸に顔を寄せた
躰をくっつけると
俺たちから同じにおいがして
俺の好きな松にいのにおい…
それにいつもより包まれている感覚がした
それが幸せで…
いつの間にか腕の中で夢の中にいた