第51章 カーフ
Masahiro side
自分も…雅紀のこと言えないくらい
早かった…
それに若干ショックを受けつつ
でも,雅紀が真剣に
俺の放った熱を見つめるから
急いでそれをティッシュで拭った
雅「あ…待って…もったいない…」
昌「は…?」
そう言いながら
少しだけ残ったソレを
ペロッと舐めた
昌「バカ,舐めるなそんなもん…」
言いながら雅紀の手を拭いていく
雅「ふふ…コレ,松にぃの味…」
そんなことを言いながら
舌の上で味わってるから
くそ,これだから天然は…
苦笑しつつ唇を塞いだ
雅「んっ…んぅ…んんっ…あ…」
少し唇が離れた隙間で
雅紀が声をあげた
昌「ん?」
雅「そーいえば…俺の…は…?」
昌「俺の?」
雅「俺が出した…その…あれ…」
言いながら照れて俯いていく
昌「全部飲んどいた」
舌なめずりをして言うと
雅紀の顔が真っ赤になる
昌「旨かったよ?」
ちゅっと軽く唇を重ねると
雅「ずるい…」
昌「え…」
雅「俺も飲むっ…」
そう言って俺のモノをギュッと掴んだ
昌「バカ,やらなくていいっ」
慌てて雅紀の手を外す
雅「なんで~!けちっ」
昌「けちって…おまえ…」
わぁわぁと言い合いになって
埒があかない
あー…もぉ,また…ムードとか…
そーゆー雰囲気とか…
どこいった~…
ひとしきり言い合った後
俺は脱力して布団につっぷした