第51章 カーフ
Masaki side
うなじに松にいの唇が触れた途端…
躰が一気に熱くなって
そこから痺れるような感覚が走った
我慢できずに漏れた声も
俺のとは思えない高く甘えたような声で…
どうにかなりそうな躰も
その声も恥ずかしくて
うなじを手で覆って逃れるように首を振ると
昌「悪かったよ…ほら冷えるから…立って?」
静かな松にいの声が聞こえて
抱えるように躰を持ち上げられた
それにつられて立ち上がって
雅「松にい…お腹すいた…」
まだ残る恥ずかしさを
どっかにやりたくて見上げると
昌「じゃ…メシ作るか」
苦笑しながら髪をポンポンと撫でられた
昌「雅紀何食べたい?」
松にいが冷蔵庫を開けながらこっちを見てくる
雅「肉っ!」
俺もキッチンに入っていって答えると
昌「肉?生姜焼きならすぐできるけど?」
その答えにテンションがあがった
雅「生姜焼きすきっ!」
昌「ははっ…じゃあ生姜焼きにするか」
手際良く冷蔵庫から野菜と肉を出す松にいに
雅「俺もつくりたいっ…一緒に作っていい?」
もっといろんなことを一緒に楽しみたくて聞くと
昌「お,いいぞ
エプロン使うか?」
そう言ってモスグリーンのエプロンを渡された
つけてみると
雅「なんか俺料理できそう♪」
ちょっとだけ大きいけど
結構似合ってる気がして頬が緩んだ