第51章 カーフ
Masahiro side
雅紀からの初めてのキス
それだけで嬉しくなる
すぐに唇が離れて行くから
後頭部に手を添えて
また唇を塞いだ
雅「んっ…んんっ…んー…はぁっ…はぁっ…」
また苦しそうな声を出すから
仕方なく唇を離す
雅「もぉ…苦しいってば…」
頬を染めてぷいっと後ろを向く
その背中を抱きしめた
昌「悪かったよ…」
雅「松にぃって…キス魔なの?」
耳まで赤くして…
何を言い出すかと思ったら…
昌「おまえだからだよ…?雅紀だからしたくなるの…」
雅紀は何も言わないで
ジッと俺に抱きしめられていた
前に回した手に
雅紀の鼓動が触れて
すごく…早い…
もう少し…進んでもいいかなぁ…
昌「キスだけじゃないよ?」
抱きしめた腕に力を籠めると
ビクッと躰が揺れた
雅「…え?」
昌「まーが傍に居たら…いろんなことしたくなる…」
ちゅっと目の前にあるうなじに吸い付いた
雅「ぁあっ…やぁっ…」
雅紀の躰がビクンと大きく跳ねて
そのままへろへろと床に座り込んだ
昌「お…?…ここ…感じる?」
顔真っ赤…
あぁ…可愛いなぁ…もー…
唇を当てた場所に指を滑らせると
雅「やっ…ヤダっヤダっ…知らないっ…」
雅紀は手でうなじを隠して
座り俯いたまま大きく首を振った