第51章 カーフ
Masaki side
雅「んっ…ふ…ぁっ…」
話してる途中にいきなりキスされて
開いてた口の中にすぐに舌がはいってくる
離れていかない唇に
信号変わっちゃう!!と思いながら
松にいの肩を叩くと
ちょうど信号が青に変わるタイミングで
俺の濡れた口元を指先で拭いながら離れていった
長いキスに呼吸乱れることなく
普通に運転に戻るその姿に
雅「やっぱ…かっこいーなあ…」
声が漏れて思わず顔が熱くなると
昌「自分で言って照れんなよ…」
そこまでばっちり見られていて
雅「照れてないしっ」
恥ずかしくなった
雅「お邪魔しまーすっ」
いつもの通り松にいの後ろをついて
部屋にあがろうとすると
いきなりくるっと松にいが振り向いた
雅「ん?なに?」
それを見上げると
昌「おかえり」
サングラスを外した松にいが笑っていた
家に帰っても誰もいなくて
実家に帰ったときにたまにそうやって迎えてくれるだけだから
誰かが…好きな人が…
迎えてくれることが嬉しくて
帰ってくる場所が増えた気がして
雅「ただいまっ!」
松にいの首に腕を絡めて
俺から重なるだけのキスをして
ぎゅっと抱きついた