第51章 カーフ
Masahiro side
久しぶりにオフが重なって
雅紀とゆっくりできる日だから
出来るだけ二人きりでいたいなぁ…
なんて思ってると
雅「いっぱい二人でいれれば,どこでもいいっ!」
無邪気な笑顔で言われて
思わず頬が緩んだ
いつもなら
カラオケに行ったり
ドライブしたり
行きつけの店を巡ったり…
なんて色々外で遊ぶことも多いけど
雅紀が良いと言うなら
今日は家に帰る
二人きりになるには
それが一番だから
エンジンをかけて
車を走らせ始めると
助手席からの視線を感じる
昌「なんだよ…?そんな見るなよ…」
ニコニコしながらこちらを見る雅紀が可愛くて運転に集中できない…
事故るからやめてくれ…
雅「へへっ…だって…松にぃカッコイイんだもんっ」
太陽みたいにまぶしい笑顔で
俺に笑いかける
サングラスをしてるのに…
一瞬目が眩んだ
昌「おまえ…バカ…」
雅「あー!!松にぃ照れてる?照れてるでしょ!?」
昌「うるせー!照れてねぇ!!」
急ブレーキで赤信号を止まるとサイドブレーキを引いた
雅「わぁっ…」
バランスを崩した雅紀を支えて
助手席のドアにドンと手をついて
わーわー騒ぐ口を塞いでやった