第51章 カーフ
Masaki side
和「やけに今日嬉しそうだね?」
ニノと雑誌の撮影が終わって
いそいそと着替えていると
俺の隣で着替えるニノの視線を感じた
雅「ふふっ…そう~?」
隠さなきゃと思いつつも
緩む頬を抑えられない
和「怖い怖いっ…」
雅「ちょ,ひどいなーニノ」
ニノと笑いあっていると
ポケットの中で携帯が振動した
画面には松にいからのメールが表示されていて
[駐車場で待ってる]
それを見て急いでカバンを手に取った
雅「じゃ,俺帰るね!お先ーっ」
ニノの「お疲れー」の声を背中に聞きながら
駐車場まで降りて見慣れた車の助手席に乗り込んだ
昌「お疲れ」
楽屋を出てから
ずっと小走りしていて呼吸を整える俺に
ペットボトルを差し出してくれる
雅「はぁ…ありがとっ」
それをゴクゴクと飲み込んで
雅「迎えに来てくれてありがとう♪」
そう言うと軽く唇が重なってすぐに離れた
不意打ちのそれに顔が熱くなる
昌「どこ行く?なんかしたいことあるか?」
でもその質問にこれからの楽しみを思い出して
恥ずかしさが飛んでいった
雅「いっぱい二人でいれれば,どこでもいいっ!」
明日はオフだからゆっくりできる…
抑えられない笑顔を向けると
ふっと松にいも笑って…
その横顔がかっこよかった