第51章 カーフ
Masaki side
雅「んぅっ…んっ…んーっ…」
深く重なる唇に苦しくなって
松にいの胸元を何度も叩くのに
今度は離してくれなくて…
呼吸をするために口を開くと
その隙間に松にいの舌が潜り込んできた
雅「ふぁ…っ…ん…はぁっ…ぁっ」
息をすることで精一杯の俺の舌を絡めて
さっき…カラオケの部屋でされたときのように
舌がちゅっと吸われる
車内に小さな水音が響く
雅「んんっ…松に…むり…っ」
息も苦しいし
躰の力が抜けていくしで
頑張って松にいの胸を押すと唇が離れた
荒い呼吸を繰り返していると
俺の唇を松にいの指先が拭って
その指を松にいの赤い舌が舐めた
それがセクシーで…
今まで“先輩と後輩”としていたときは
見たことのなかった姿に心臓が跳ねた
昌「大丈夫か?」
その声に「ん…大丈夫…」とは返すけど
俺の視線は松にいの唇から離れなくて…
もっと…まだ…松にいといたい…
雅「今日実家に帰んない」
そう言って
松にいにぎゅっと抱きついた
雅「まだ一緒にいたい」
昌「メシでも行くか?」
確かにお腹もすいたけど…
でも,そうじゃなくて…
雅「二人でいたい…松にいの家遊びに行っていい?」
胸元から松にいを見上げた