第49章 カカオフィズ
Toma side
V6の20周年コンサートの最終日
お祝いのために
事務所のみんなで
観に行くことになって
撮影がちょうど終わった時期で俺も行けて
普段会うことのない後輩とも久しぶりに顔を合わせた
潤たちと4人で飲んで
健くんを送ったあの日から
健くんに会えていないから
会いたくて…
でもまともに顔を見れるのか…不安もあって…
潤に悶々とする気持ちを話していると
潤「今回行かなきゃまた会えないよ?会いたいんだろ?」
真面目な顔で言われて…
踏み出せなかった一歩を押し出してくれた
嵐と待ち合わせして
一緒に会場まで向かった
開演が近づくにつれ
心臓がバクバクとうるさくて…
ステージにV6が…健くんが現れると…
俺を見上げてくる可愛さとは違って
歌って踊る姿はかっこよくて…
誰にも見えないだろうけど
熱くなる顔をこっそり隠した
ラストでみんなでステージにあがって
先輩たちをお祝いした
嵐はバックダンサーもやったりして
最後までコンサートは大盛り上がりだった
その後に楽屋にお邪魔して
みんなで盛り上がって…
坂「今日のお礼したいしさ,この後みんなで飲みに行こうぜー」
マネージャーに予約してもらった
店にみんなで移動した
少しでも近くにいきたくて
健くんの近くの席に腰を下ろすと
健「斗真,お疲れー,今日はありがとね」
俺に笑いかけてくれて
久しぶりのその笑顔にまた心臓が跳ねた