第49章 カカオフィズ
Ken side
4人で飲んでから…
斗真がV6の楽屋に遊びに来ることがなくなった
坂本くんと同じ楽屋にいても
俺の頭の中は斗真ばっかりだった
やっぱり…俺には坂本くんより
斗真の方が大きな存在になってる…
けど,せっかく斗真が好きだって自覚したのに…会えないんじゃ話にならない…
映画いっぱい出てるし…忙しいのかな…
V6の20周年コンサートツアーが始まって
俺もなかなか時間がとれなくて…
あれっきり会えてない…
井「最終日,関係者席いっぱいだよっ…さすが嵐だねっ」
健「見せて~~」
予約の名前を何気なく見てると
“生田斗真”の文字を見つけた
健「あ…」
剛「なに?どしたの?」
剛が俺の後ろから
肩に顎を載せて覗き込んできた
健「あ…んーん…見る?」
剛「さんきゅー」
剛に紙を渡して
ソファに座り込んだ
坂「どーした?顔赤いよ?」
健「え?そぉ??」
自分の顔をペタペタ触って
なんか恥ずかしくなって
ソファに突っ伏した
名前見ただけで…ドキドキしてる…
健「ねー…最終日さ,こんなに来るなら…皆で飯いこー?嵐とか,みんな誘って」
顔だけあげて誰ともなしに言うと
みんな各々了承の返事をくれた
…これで,斗真に会える…
斗真ならきっと来てくれるから…
なんだかわからないけど
そんな自信があった
早く会いたい…