第49章 カカオフィズ
Ken side
松本に煽られるまま
斗真の唇を奪って…
櫻井とキスしたときに感じなかったものをたしかに感じた
あー…そっか…
おれ,斗真のコト好きなんだ…
坂本くんの事は好きだけど
それとは別に…
斗真の事も好きになってたんだ
斗真に目をやると
まだ赤い顔をしていて
俺の視線に気づくと
慌てて顔をそむけた
健「照れちゃって,かわいー」
斗「健くんに可愛いとか言われてもっ…」
健「え?」
…それ,どーゆー意味??
健「それ,俺が可愛いってこと?」
首を傾げて聞くと
斗真は固まっていて
目の前で失礼な後輩が二人
ぶはっ…と噴き出した
翔「ははっ…健くんそれ自分で言います?」
潤「さすがっすねー…ホント,これでこそ三宅先輩っ…」
健「ぁんだよ…少なくともお前らよりはかわいーわ…」
言ってのけると,さらに爆笑された
それを横目に斗真を見ると
まだ固まっていて
健「おーい…」
目の前で手を振ると
はっとして,また顔を赤くした
やっぱ可愛い…
健「もーいーよ,斗真…こいつらほっといて二人で飲もっ」
肩に頭を置いて俺はアルコールを喉に流した
…やっぱり,この肩は…安心する…
斗真…
また送ってってくれないかな~…