第49章 カカオフィズ
Ken side
翔「健くん,今日はありがとうございました」
後輩の櫻井の番組にゲスト出演した収録後
楽屋に丁寧にあいさつに来てくれる出来た後輩
健「こちらこそ,櫻井とちゅーできて嬉しかったよ」
翔「また,そーゆーことを…」
健「櫻井の彼女に怒られる?」
翔「え…あー……いや…」
俺の質問にあからさまに困った顔をする
そっか,彼女いるんだ…
ま,俺とのちゅーなら逆に喜ぶでしょ
翔「あ,そうだ…健くんこの後あいてますか?」
健「なになに?デートのお誘い?」
翔「えぇ,まぁ…松本と斗真が飲んでるらしくって…健くんと一緒に仕事って言ったら一緒に飲みたいって…」
斗真…という言葉に
なぜか心臓がドキドキした
翔「よかったら…」
健「うん,いくいく…」
翔「じゃぁ,俺のマネの車で一緒に乗って行ってください」
健「さんきゅー」
櫻井が出て行ってからも
なんだかそわそわして落ち着かない
坂本くんと会うのにいちいちドキドキしなくなった
メンバーだから…そんなんじゃ身が持たないって思って…
だから,こんなにドキドキするの
すごい久しぶりな気がする…
櫻井と一緒に居酒屋へ向かうまでも
俺は柄にもなくドキドキしてて
翔「健くん…なんか元気なくないですか?」
健「全然?ちょーげんきよ?」
翔「健くん喋らないの,珍しいから…」
そんな風に言われても
普通がどんなだかわかんないし
とにかく,ソワソワして仕方ない
でもそれは
潤「あ,お疲れさまでーす,健くん来てくれて良かった~」
斗「あ…お疲れさまです…」
斗真の顔をみたら
余計に…落ち着かなくなった