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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第49章 カカオフィズ


Toma side

斗「はぁっ…」

家に帰りついて深く息を吐き出した

健くんを支えて家にお邪魔して…

家の中は当然だけど
健くんの匂いで溢れていて…

それにすらドキドキしながら

水を飲ませたり
着替えを渡したりしてなんとか…帰ってきた

斗「ちゃんと寝たかな…」

酔った人の介抱なんて何度もしてるのに…

潤を今日みたいに家まで送ったこともある

でも…寝たかどうかとか
そんなの気になったことなんてないのに…

そんなことを考えながら…
朝まで健くんが頭から離れなかった…



潤「そんなん簡単だろ」

目の前の潤が
いつもの居酒屋の個室で
壁に背を凭れながら俺を見る

この日…初めて…約20年健くん以外知らなかった俺の気持ちと…
健くんにだけ感じる感覚と…

その話を潤にした

潤にずっと話せなかったのは
信用できないから…とかそんなんじゃなくて

健くんしか知らないから…
健くんにだけ知っていてほしくて…

だから潤にも話せなかった

斗「簡単じゃねーから悩んでんだよ…」

本当はどこかで答えを知っているんだろうけど…

一人でそれを認めて
20年の想いから切り替えることができなくて…

答えを求めて潤に思いきって話すと

潤「いつの間にか健くんを好きになってたってことじゃねーの?…坂本くんよりも」

なんだかんだ俺をわかってくれてる親友は
あっさりと答えを出して…

俺のモヤモヤを言葉にしてくれた
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