第48章 ストロベリー
Sho side
時間はたっぷりあったから
少し遠回りして
ドライブを楽しみながら横浜に向かった
潤「あ,あれ桜??結構咲いてるね」
翔「あれは…ソメイヨシノじゃないけど,もう満開だね~」
時折見つける桜に,もう春なんだなって実感した
これからドラマにライブに…と始まって…
ますます忙しくなる予定
こんなにゆっくりする時間もないから…
今日はめいっぱい四季を感じておかないと…
斗「健くん…ダメですってば…」
健「やだー…」
後ろは…お花見どころじゃなさそうだけど…
ま,仕方ないよね~…付き合いたてだし…
潤を見ると,同じような顔で俺を見ていた
でも親友の幸せそうな姿を見るのは
やっぱり嬉しそうで…
俺にとっても斗真は大事な弟…
健くんも尊敬する兄さんだし…
みんなで笑い合えると
ものすごくうれしいし幸せに思えた
膝に置いてあった潤の手を取ると
ギュッと握り返してくれた
潤「お花見…なんて初めてだよね…」
言われてみれば…
忙しい時期だし
見ごろの期間も短いモノだし…
2人でオフを合わせてお花見
なんてものはしたことなかった
翔「どこ行っても,やっぱ込んでるしねぇ~…桜の下は…」
潤「あの公園も人いっぱいかな?」
穴場な場所ではあるけど
桜の季節ともなれば
綺麗な場所には人が集まる
翔「ま,最悪…車の中で…あ…じゃぁ…桜並木のトンネルになってるところ…通って行こうか…」
後ろの二人は,どんな場所でも楽しい時期だろうしね?
なんて笑い合いながら
暖かい春の日差しを受けて
車を走らせた