第48章 ストロベリー
Sho side
みんな程よくお酒が回ってきて
最初はお客さんだから…と
ソファに座っていた二人もラグに降りて
次々に酒の缶や瓶を空にしていた
健「櫻井~~…櫻井はいいの?」
翔「何がですか?」
健「あれだよ,あれっ」
テーブルをはさんだ目の前では
いつの間にか移動した潤が
斗真といつものように盛り上がっていた
俺にしたらいつもの光景
だけど…健くんにしたら…面白くないのかな…
翔「まぁ…2人は昔っからあんな感じじゃないですか?それこそ,兄さんたちの後ろで踊ってた時から…」
健「だからだよっ…斗真…俺と居る時より楽しそうだし…」
健くんが口を尖らせてブツブツ言ってる
…二人は年も離れてるし
グループも違うし
まして斗真はもう歌ってないから
仕事で会う事すらない…
だから俺達より共にする時間は短いし
コミュニケーションをとるのも難しいんだろうな…
それで付き合うまでもすれ違って
色々大変だったしね…
翔「心配なら,斗真に言ったらいいじゃないですか」
健「そんな器の小さい事できるわけないだろっ…俺,年上よ?」
この人は…普段自由なわりに
意外と気遣い屋で…
それで…ホントに斗真の事…好きなんだなぁ…
翔「健くん…可愛いですね」
健「うっせーわ…くそぉ…もー…俺,櫻井とイチャイチャするー!!」
翔「わ,ちょっ…健くんっ…」
いきなり健くんがしなだれかかってきて
ソファを背に俺は押し倒される格好になった