第48章 ストロベリー
Sho side
健「櫻井~~」
俺を呼ぶ先輩の声に振り向くと
ドンと背中に衝撃が走った
翔「うゎっ…も~健くん,激しいですって」
健「なんだよ,若いくせに」
いや…若さ関係ないでしょ…
って…この先輩なんで老けないんだろ…
健「そんなことより…おめでと」
翔「あ…ありがとうございます…ていうか…健くんもね…」
健「へへ…ありがと~」
健くんは俺に抱き着いたまま
可愛く笑っていた
これは…ニノ以上の小悪魔だな…
なんて心の中でこっそり思ったのは内緒
健「一回帰ってから,引っ越し祝いもって行くから」
翔「わざわざすいません,期待してます」
健「斗真セレクトだから,自信あるよ」
翔「順調そうで何よりですね」
健「お陰様で♪櫻井たちのおかげですよ♪」
少し前に相談を受けた
健くんの片思い…
でも,それは片思いなんかじゃなくて
すでにしっかり両想いで…
俺と潤で少し力を貸したら
いまじゃすっかりラブラブな恋人同士になった
健くんと斗真…
意外な組み合わせに最初こそびっくりしたけど
2人を見てるとお似合いだなって思う
翔「こんなところ見つかったら…俺怒られません?」
俺に腕を絡めて堂々と歩く先輩
俺と潤がこんなことしてたら不自然すぎるけど
この人となら皆,特に気にすることなく通り過ぎていく
健「怒られるの俺でしょ?お宅のに…」
斗真は全然怒ってくれない…とブツブツ言っていた
翔「言えないだけだと思いますけどね?大事にしてくださいよ…俺の弟…」
健「わかってるよ,バーカ」
悪態をついてくるのに
俺を見上げる仕草は可愛くて
これは斗真…大変だわ…
と,また心の中でこっそり思った