第48章 ストロベリー
Jun side
潤「だからいらないものは袋にいれて!」
翔くんの部屋を片付けながら
必要かどうかを聞いて段ボールに詰めていく
でも翔くんに渡すと
すぐにいらないものをそこら辺に放置する…
翔「あ,そっか…ごめん」
潤「もー…翔くんこの段ボール閉じておいて?」
満杯にモノが入った段ボールを指させば今度は
翔「ガムテープどこだっけ?」
潤「自分でそこに置いたんじゃん!」
こんなことを何度も繰り返して…
夕方を過ぎた頃…
「「終わったー…!」」
ようやく最後の荷物を新居に運び終えた
翔「潤,ありがとな…お疲れ様」
ソファの上で抱き締められて
ちゅっと軽く唇が重なる
潤「んっ…翔くんもお疲れ様」
そう言って俺も翔くんの躰に手を回した
翔くんの家の引き払いもマネージャーに頼んだし
引越しの作業が全部終わって
昨日までよりもハッキリと
ここが俺たちの家になったかんじがして
疲れよりも幸せが大きかった
夜広いベッドの中でくっつきながら
潤「あ…そういえば今度斗真が遊びに来たいって言ってたんだよね」
ふと思い出してそう言うと
翔「いいよ?せっかくならみんな次の日ゆっくりできる日がいいんじゃない?」
ふわふわと髪を弄りながら言われて
潤「そうだね…言っておく…」
ぼんやりと返事をしながら
意識が夢の中に落ちていった