第47章 チューリップ
Jun side
教会を出て来た道を並んで歩く
朝の柔らかかったものから
お昼のものに変わった温かい光が
俺たちを照らしてくれていた
手を繋いだりはできないけど
お揃いの指輪がしっかりと繋いでいてくれる
翔「…ん,潤…着いたよ?」
最初は荷造りがどこまで進んだか,とか
そんな話をしていたはずなのに
翔くんに肩を揺らされたときには
スタジオの駐車場に着いていた
潤「ん…あ…ごめん…」
起きてようと思っていたのに…
目を擦りながら
シートベルトを外そうと躰を動かすと
翔「可愛い寝顔見れたからいいよ…」
その言葉と同時に軽く唇が重なって
潤「可愛くないし…っ」
顔が熱くなった
メンバーもマネージャーも知ってるけど
さすがに仕事中はまずいからと
指輪を外して
ネックレスのチェーンに通して
肩を並べて楽屋まで歩いた
「「おはよー」」
楽屋に入ると
智「おはよー」
ソファに凭れてた大野さんが顔をあげて
和「おはよございまーす」
その肩に凭れてゲームをしていたニノの視線が
こっちを向いた
カフェラテを2つ注いで
潤「ニノ達もなんか飲む?」
1つを翔くんに渡しながら声をかけて
和「じゃ,コーヒーお願いします」
コーヒーを注いでいると
和「潤くんずっとニヤけてるけどなんかあった?」
くっと口角をあげたニノに言われた
潤「ぁっつ!…な,なんもねーよ…っ」
思わずコーヒーを少し零しちゃって
タオルを手に取ると
それを見て「動揺しすぎ」とまた笑われた