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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第47章 チューリップ


Sho side

運命…なんて
自分で切り開くモノだし

もともとそんなに運がいい方でもないし

でもさ…

潤と出会えたことは…
やっぱり運命を感じずにはいられないよ

翔「あんまり泣くと…このあと収録だよ?」

流れる涙を吸い取っても
拭っても…

次から次へと溢れてくる

潤「だって…幸せなんだもん…」

俺の肩に顔を埋めて
しっかり抱き着いてくる

良かった…

俺は潤に…普通の幸せをあげることはできないけど…

不幸にだけはしたくないし

できることなら…少しでも幸せを感じてもらいたい…

それが俺自身の幸せでもあるから

潤「昔もらった指輪…コレと一緒に…ずっと大事にするね…今度は翔くんとお揃いだし…」

潤の首元には
細身のプレートが付いたネックレスがあって…
そこには5年目の記念で俺が渡した指輪が通されていた

これが…婚約指輪だとしたら…
もう7年も待たせてたんだな…

なんて心の中で苦笑いした

翔「じゃぁ…俺もここに付けてようかな?」

自分の胸元にある同じ形のネックレスを引っ張って見せると

潤は目を細めて笑った

今…俺が身に着けている
マフラーも手袋も
ネックレスもネクタイも

全部潤にもらった物

時計は潤の指輪とお揃い

潤の脚に隠れるアンクレットとか…

他にも…たくさん…

キリがないほど
プレゼントし合った物で溢れていく

お互いがお互いで埋め尽くされていく感覚

今までは,それで埋めていた不安

でも…これからは違う

一緒に歩いている証

俺達の歴史…軌跡…


翔「帰ろうか…」

ココには2人だけだけど
俺達には仲間がいるから…

大切な仲間の元へ…

2人で


指輪の光る手を取ると
俺の左手もスッと取られて

光の中…
唇が塞がれた

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