第47章 チューリップ
Jun side
翔「じゃあ明日な?おやすみ…」
家の前まで翔くんに送ってもらって
潤「んっ…おやすみなさい…」
唇が軽く重なった
明日出かけるなら
このままお泊まりしたいところだけど…
夜とか仕事と仕事の合間とか
空いてる時間を見つけて
荷物を纏めなきゃいけないから
最近あまり泊まったりはしていない
20年弱住んでた家は
細かいものも大きなものも
想像以上に多くて時間がかかる…
でも忘れてたものとかを発見しながら
その行為の一つ一つが
翔くんとの未来に近づいていると思うと楽しかった
翔「朝ちゃんと起きろよ?」
笑いながら言われて
潤「起きるし」
少し頬を膨らませると
ポンポンと頭を撫でられた
潤「起きなかったら…電話で起こして」
小さく呟くと
苦笑しながら「はいはい」と言われた
潤「気をつけて帰ってね」
俺からもキスをしてドアを開けると
翔「帰ったらメールするな」
そう言って片手を軽く振って車が動き出した
家に帰って
翔くんとメールで話をしながら
少しだけまた荷物を片付ける
でも明日…
行き先はわからないけど
思い切り楽しみたいから
早めにベッドに入って
どこ行くのかな…と気になりながら
瞼を閉じているといつの間にか寝ていた