第47章 チューリップ
Jun side
潤「お疲れー」
ガチャ…と楽屋のドアが開いたから声をかけると
斗「ぅあっ…な,なにやってんの」
入ってきた斗真が躰をビクッとさせた
潤「今日終わり?」
荷物に手をかけながら見上げる
斗「終わりだけど…」
潤「飲み行こうぜ」
ふっと笑いかけると
斗「今日は潤の奢りな?」
久しぶりのその誘いで
翔くんとのことが解決したと伝わっているから…
斗真がホッとしたような笑顔をした
潤「仕方ねーな」
ありがとう…ごめん…
その言葉は心の中でたっぷり伝えておいた
斗「同棲!?そっかー…よかったな」
小さな個室で向かい合って
酒を片手に「一緒に暮らそうと思って」と伝えると
心から嬉しそうに自分のことのように喜んでくれた
潤「まだいろいろ話し合ってるとこだけど…」
そう言うと
斗「ゆっくりでいいじゃん」
優しい声で
斗「潤達のカタチちゃんと見つけろよ」
優しく微笑ってくれた
潤「…ん…引っ越したら遊びに来いよ,ダーリン連れて♪」
照れ臭くて
わざとふざけた声を出すと
斗真の頬が赤く染まって
斗真も幸せなんだなと思うと嬉しかった
斗真の話も少しだけ聞いて…
付き合いたての話とかを聞くと
俺たちもあったな…とか
思い出すこともあって…
無性に翔くんに会いたくなった