第47章 チューリップ
Jun side
あんな風に一人で悩まないで…
最初から
今までそうしてきたように
不安だったことも
欲しかった言葉も
翔くんにちゃんとぶつけていれば
あんなことにはならなかったのかもしれない…
でも
今回の出来事があったからこそ
また一つしっかりと結ばれあって
今この時間があるんだとも思うから…
今,この瞬間からしっかりと
俺たちの未来に向けて
俺たちの場所を作るために
同じ方向を向いていればいい…
もう二度と一番大切なモノを見失わないように
それからくっついたまま
そのために必要なことを話し合った
マネージャーや事務所にも
引越しの話をしなきゃならないし
物件も決めなきゃならない
潤「じゃあ…家具は二人で決めよう」
翔「そうだね…それ以外はそれぞれ纏めて車で運ぼう」
新居は都内の近場にマンションを一室買うことにして
業者を頼めないから
家具は新しいものを買うことにした
潤「翔くん…一人で纏められる?」
笑いながら聞くと
翔「…頑張ります」
苦笑が返ってきた
何度も視線を絡めて笑いあって
アレはどうしようか
コレはこっちの方がいいんじゃないか
そうやって相談して
そんな未来に向かう時間が幸せで楽しかった