第47章 チューリップ
Jun side
翔「潤と一緒に…同じ家に住みたい…と思ってる」
ソファに並んで座って
躰をしっかり抱き締めてくれて…
ゆっくりと落ち着いた声だけど…
ハッキリと耳に入ってくる言葉
翔「今だって,お互いの家行き来してるし…だったら…ね?
…俺たちの家…作らない?」
その言葉を聞き逃さないように
目を合わせて最後までしっかりと聞いた
潤「俺たちの…家…」
毎日「おかえり」「ただいま」って迎えて…
同じベッドで寝れて…
どっちかの家じゃなく
二人の家でご飯を作って待ったり…
潤「…ほんと…?」
そんな未来を想像するだけで幸せで…
でも上手く言葉にならなくて
口から出てきた声は小さかった
翔「もちろん…潤が望んでくれるなら…」
抱き締める腕に力をいれて
耳元で優しく囁かれる
結婚ができない俺たちは
一緒にいる方法はきっとこれが一番で…
「俺たちの家」が
俺と翔くんの未来のカタチになる…
潤「一緒にいたい…俺たちの家…作りたい」
そう言うと翔くんが嬉しそうに微笑った
潤「でも…ほんとにいいの…?
俺朝は起きれないし…意地っ張りだし…きっといっぱい迷惑かける…」
今更…と思われるかもしれないけど…
ずっと一緒にいるということは
今まで以上にそういうところも見えてくるはずだから…
無意識に翔くんの腕を握りしめていた