第47章 チューリップ
Sho side
翔「大丈夫…?」
浴槽の中で後ろからギュッと抱きしめると
ちゃぷんと水面が揺れた
潤「ん…大丈夫」
潤は俺の躰にゆったりと寄りかかって預けてくる
それがすごく嬉しい…
お互いに熱を吐き出して
躰を綺麗にして
湯船に浸かる
そんな当たり前の行動も
全部愛おしく思う
それに…喧嘩したり…すれ違ったりした後のエッチが気持ちいいってホントだよね…
今まで何度も躰を重ねてきたけど
昨日と今日と…
ホントに…気持ちよくて…
何度だってできちゃいそう
潤「ふふ…翔くんの…当たってますけど…」
翔「潤と居るから…仕方ないの…」
それでも風呂場で何回もってわけにいかないから
急いで風呂から上がった
焦らなくて大丈夫
もう絶対に離れたりしないから…
翔「潤…こっちきて」
髪を乾かしてから飲み物をとりに行った潤を
自分の座るソファに呼んだ
潤「ん??」
照れたように笑いながら
俺に抱き着くように隣に座る
翔「昨日の話…俺たちの…これからの話」
そう言葉にすると,潤の瞳が揺れた
翔「潤…俺の居ない間…掃除してくれた…?」
潤「あ…うん…ちょっとだけ…」
不安げに彷徨う瞳
翔「やっぱり…そっか…ありがとう」
少しでも安心できるように
躰をギュッと抱き寄せた
翔「俺はね…これから先,できるだけ潤と一緒に居たいから…
潤と一緒に…同じ家に住みたい…と思ってる」
焦らないで…潤の気持ちを確かめながら…
でも…はっきり俺の気持ちを伝えないといけない
翔「今だって,お互いの家行き来してるし…だったら…ね?
…俺たちの家…作らない?」
同じ家
俺達の家
「結婚」とかそういう
当たり前の言葉がないから
俺達を結ぶ言葉を一生懸命探した