第47章 チューリップ
Sho side
潤の作ってくれた料理を
潤と肩を並べて食べる
あの日…もう二度と食べれないかもしれないと思ったから
こんな当たり前のことがすごく嬉しくて…
少しでもくっついて居たかった
翔「んー…うまいっ…」
潤「よかった…」
やっぱり潤の手料理が
どんな高級なレストランよりもおいしいと俺は思う
だって…俺への愛がいっぱい詰まってる…俺のために作られたモノだから…
潤「ずっと…何食べてたの?」
潤は何気なく聞いてくるけど…
とても教えられるような食事はしてなかった…
翔「ホテルの…ルームサービス…とか…?」
誤魔化してみた
けど…嘘ではない…
コンビニで買った酒を持ち込んで
足りない分はルームサービスで注文して
つまみとか…酒を飲んだ後にラーメンとか…
そんなモノ…ばっかり…
潤「なんで疑問形なんだよ…」
ちょっと怒ったように言う潤に
キスをしてはぐらかすしかなかった
翔「潤は…?俺が居なくても…朝起きれた?」
話をすり替えようと振った話題に
明らかに動揺する潤
あ…れ…?
翔「起きれなかったの…?」
覗き込んで聞くと
ぷいっとそっぽを向いて
潤「知らないっ」
と頬を膨らませた