第6章 アパタイト
Satoshi side
いつもの部屋
いつものベッドなのに
隣にニノがいるだけで
変に緊張して眠れない
寝なきゃ,と目を瞑って
無心を心がけていたのに
背後から悪戯されて
どんどん目が冴えてくる
和「ムラムラしちゃうっ」
甘えたような声で
背中に抱きつかれて
いつものじゃれ合い,と
自分に言い聞かせていたのに
智「…っあ……」
耳を舐められて思わず変な声が出た
和「大野さん耳弱いの?」
楽しそうに笑いを漏らしながら
耳に尚も舌を這わせてくるから
智「ちょっ…ん…やめろって…っぁ…」
躰が熱くなってきて
相手はニノだ
変なコト考えるな
いくら頭の中で繰り返しても
生理現象には逆らえない
どんどん下半身に熱が流れ込んでくる
脚を俺の腰に絡ませてきて
やばい,とそれから逃れようとした時には
もう遅くて
和「大野さん勃ってんの?」
揶揄うように言われて
智「こんなコトされたら反応するわ」
お前にもやってやるよ,と躰を反転させて
ニノを組み敷いた
そのまま顔を首筋に埋めて
耳朶から首筋に舌を這わせる
和「……っふ……ん…」
ふとニノに目を向けると
声を漏らさないようにしてるのか
目をぎゅっと瞑って唇を噛んで
快感を耐えるかのようなその顔が
可愛く感じてしまって
ドクン,と心臓が跳ねた