第46章 ヒヤシンス
Sho side
いつの間にか眠っていたみたいで
遠くのアラームの音で目が覚めると
目の前に潤の可愛い寝顔があった
もう何日も見れてなかった寝顔
可愛くて…
愛おしくて…
そこに居ることを確認するように手で触りながら
薄く開いた唇にそっと口づけた
潤「しょぉく…」
小さく俺を呼ぶ声がして
顔を覗くと
閉じた瞼から一筋
涙が零れ落ちた
起きたのかと思ったけど
起きてなかった…
俺の名前を呼ぶ夢は…
良い夢…?
悪い夢…?
その涙を唇で吸い取って
たくさんキスをした
抱きしめて…
指をしっかり絡めて…
現実は…ココだよ,と
傍にいるよ…と教えるように
何度も…いろんな場所に口づけていく
潤「ん…ぁ…ぅん?…しょぉくん…?」
寝ぼけたような声でまた呟きが聞こえて
口づけていた顔を上げると
今度は大きな瞳が俺を見ていた
俺をとらえると、嬉しそうに顔をゆがませる
翔「おはよ…」
さっきの光とは違うまぶしい光が俺たちを照らしていた
潤「…おはよ…」
一度しっかりと俺を見つめて
ギュッと胸の中に抱き着いてきた
潤「よかった…夢じゃなかった…」
小さく呟いた
じゃあ…見てた夢は…良い夢だったのかな…
潤の顔をそっと持ち上げて
今度は深く唇を重ねた
潤「んんっ…ん…」
潤がここに居る…
これが現実で…俺の幸せ…
翔「あいしてる」
お互い仕事の支度をして
俺はホテルに置いてあった荷物を全部まとめた
潤「今日…家に行ってもいい…?」
潤が遠慮がちに背中から抱きしめてきた
その腕の中で躰の向きを変えて
強く抱きしめ返した