第46章 ヒヤシンス
Jun side
あと数時間後には普通に仕事があるし…
眠らなきゃ…とも思うけど
翔くんの口から出る未来の話に少し目が冴えた
潤「俺…翔くんがいてくれれば不安じゃないよ…?」
そう言って
俺の頬の上で小さく震える手を包む
翔「でも…確かなカタチが欲しかったのも…潤の本心だろ?」
震える手とは裏腹に
絡められる視線はしっかりしていた…
その言葉に思わず目を伏せてしまう
否定は…できないから…
潤「でも…確かなカタチなんて…」
翔くんの胸に抱きついて小さく呟いた
男同士でアイドルで…
本来ならこうして傍にいることさえ難しいのに…
頭の中でぐるぐると考えていると
優しく髪が撫でられて
翔「もちろん…結婚とかはできないけど…例えば一緒に暮らす…とか…」
耳に入ってきた言葉に
思わず顔をあげた
潤「一緒にって…」
翔くんを見つめると
優しく微笑って
また顔が胸元に戻された
翔「そういう方法もあるからさ…少しでも不安がなくなって…ずっと一緒にいれるように…考えていこう?」
思いもしなかった方法に
予想外のその言葉に…
翔くんの胸元の服がまた濡れていく…
上手く言葉にならなくて
ぎゅっと抱きついたままいると
翔くんもずっと抱き締めていてくれて…
トントン…と一定のリズムを刻む手の動きに
小さくなっていた睡魔が蘇ってきて
いつの間にか眠りに落ちていた