第46章 ヒヤシンス
Sho side
部屋に戻って
潤の髪を乾かして
俺の髪も乾かしてもらって
抱きしめ合いながら布団に入った
朝の光がもう部屋にはだいぶ入り込んできていて
その光に包まれるように
あったかく寄り添い合った
潤「翔くんのね…服…勝手に着て寝てた…」
潤が胸に顔を埋めながら小さく呟いた
翔「…そっか…」
寂しい思いをさせていたのに
そのことを想像すると少し嬉しくなってしまう自分がいた
翔「潤…ずっと…傍に居てくれて…ありがとう…」
抱きしめて髪を撫でながら言うと
突然がばっと顔を上げた
潤「それ…何??どういう意味?」
ギュッと腕を掴んで潤んだ瞳が俺を睨む
翔「あ…ごめん…違うから…大丈夫…」
笑って見せて…髪を撫でていた手を頬に添えた
少し…緊張して…上手く言葉が出てこない…
でも…言葉が足りなくて…すれ違ったんだから…ちゃんと伝えないと…
翔「これからも…潤とずっと一緒に居たいから…これからの事…一緒に考えたい…」
緊張…なのか…
それとも武者震い…?
なんでか…潤の頬に添えた手が震えていた
潤「これからのこと…?」
翔「うん…今すぐにじゃなくていいんだけどね…今回みたいに…不安にならない方法を一緒に考えよう…」
今までは受け止めきれなかった潤の不安
でも…今は…全部聞きたい…
ちゃんと…受け止めて…一緒に解決していきたい…
一人じゃないから
もう…怖くないから…