第46章 ヒヤシンス
Sho side
雅「翔ちゃん!今日は絶対付き合ってもらうからねっ」
テレビ誌の取材で雅紀とペアになったときから嫌な予感はしてたけど
今日は…絶対離さない…と
朝からべったり俺にくっついていた
取材が終わって隙を見て帰ろうとすると腕を掴まれて離れなくなった
翔「ちょ…今日は仕事…」
雅「仕事ないってマネに聞いた!!」
…くそ…
翔「俺にだって予定があるんだよ」
雅「ホテルに直帰して何すんだよっ」
…あー…もう,ホテル暮らしばれてんじゃん…
お互い衣装のままで
しばらく押し問答を繰り返していると
突然楽屋のドアが開いた
翔「えっ…えっ…松岡く…」
昌「よぉっ……あ゛?お前…まーに抱き着いて何してんだよっ」
松岡くんが肩で風を切って入ってきた
や,やべ…
ってか抱きつかれてんの俺なんだけど…
翔「ちょ…雅紀,離せっ」
雅「だって翔ちゃん逃げるもんっ」
雅紀はさらにギュウギュウと抱き着いて来た
昌「イイ度胸だな…」
ドカッと目の前の椅子に足を乗せて
俺達を覗き込んでくる
翔「雅紀っ…わかったって…逃げないからっ…」
雅「ホント?ホントにホント??」
翔「いいからっ…離れてっ...」
雅紀を引き剥がして松岡くんに押し付けた
雅「やったぁ♡じゃぁ…今日はうちにおいで♪」
翔「え…それは…」
恐る恐る松岡くんの顔をみると
俺を見下ろしてニヤッと笑っていた
昌「うまいもん作って待ってたわよ♡」
…俺…生きて帰れるかな…
嫌な汗が背中に流れた