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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第46章 ヒヤシンス


Jun side

潤「お待たせ」

テーブルについている翔くんのところに
あったかい蕎麦の入った器を運ぶ

潤「翔くん体調悪いのかと思ってたから食べやすいものにしたんだけど…違うものがよかったかな…」

連絡がとれなかった翔くんに会えて
不安は小さくなっていたけど

体調が悪いわけではないという翔くんは
それでも心ココにあらずといったかんじで

いつもと違うその様子に心配だし…不安だった

翔「いや…蕎麦すきだよ,ありがとう」

それに…さっきの友達からの電話

もちろん友達の結婚は嬉しいし
幸せになってほしいとも心から思う

でも…その話題を聞くたびに
頭の片隅に追いやったモノが主張する…

…大丈夫,好きな人と二人でいれれば幸せなんだから…

そう言い聞かせるのに
無言で蕎麦をすする翔くんを見てると

例え確かなカタチがなくてもいい…

でも“俺も幸せだよ”ってその言葉だけでも欲しくて…

潤「ねぇ…」

小さく呼びかけると

翔「ん…?」

蕎麦を口に含みながら
翔くんの視線が俺の方を向いた

潤「翔くんは…俺といて幸せ…?」

呟いた言葉は思いの外小さくなったけど

当たり前だろ?って…
潤といれれば幸せだよ?って…

返ってくると思っていた言葉は聞けなくて

代わりに俺をじっと見て…
辛そうな表情の翔くんが視界に映った
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