• テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第6章 アパタイト


Satoshi side

家に他人をいれるのは
あんまり好きじゃなくて

明確な理由なんてないんだけど

“自分の場所”を汚されるようで
なんか嫌

だからなんとしても
普段ならお断りするんだけど

ニノなら,少しならいいか,と思ってしまった

勝手に手土産買って
強引なのに不思議と嫌じゃない


和「お邪魔しまーす」

楽しそうに嬉しそうに
リビングに入っていって

和「案外キレーにしてんだね」

部屋を珍しそうに見渡してる

智「案外って失礼だな(笑)」

和「ごめんごめん」

ふふっと笑いを漏らしながら
こっち来てよー,なんて言われて
並んでソファに腰掛けると

口を開けた缶ビールを渡されて

和「今日もお疲れ様でした,かんぱーい」

そう言ってビールを胃に流し込むニノを見て

思わずつられて

智「かんぱーい」

って俺もビールを口にしたけど

智「…ってお前酒呑んだら帰れねーじゃん!」

泊めないからなって言えば

和「少し寝てアルコール抜ければ帰れるよ」

たまにはゆっくり呑もうよ…ね?
ってニノお得意の上目遣い

わかってるのに俺はコレに弱い

智「…わかったよ,ちゃんと帰れよ」

嬉しそうにニノが笑って

和「改めまして乾杯っ」

缶と缶がぶつかり合った
/ 1617ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp