第3章 ドルフィン*Dolphin*
<潤>
和「潤くんおめでとう」
斗「お誕生日おめでとうございます!怪我は完治ではないですからね?無茶しないように」
智「松潤おめでとう,お大事にね」
翔「潤…おめでとう…てか雅紀は?」
雅紀と結ばれてから数日…
潤のベッドの周りをみんなが取り囲む
今日は潤の誕生日…そして退院日でもある
潤の傍らにはラッピングされたプレゼントが
いくつか置かれていた
潤「ありがとう♪雅紀は…今日はシフト入ってるみたい」
潤と雅紀のことを知ったみんなは
優しくあたたかく祝福してくれていた
翔「そっか…じゃ,雅紀の代わりに下まで荷物持ってやるよ」
ベッドから立ち上がる潤の荷物を翔が持ち上げると
潤「助かる,ありがとう」
潤もそれに素直に甘える
斗「治ったらプライベートで遊びましょうね」
翔「そうだなっ!みんなでどっか行こうぜ!」
そう言う斗真と翔に了解の返事をして
潤はゆっくりと翔と一緒に病室を出た
それを見送った斗真は仕事に戻る
智「カズまだ時間あるの?」
和「ん…あと少しなら…」
同じように見送った和也と智は
軽くその場で影を重ねてから智の病室に入っていった
あの日から…
以前より頻度を増やして雅紀は御見舞に来てくれて
潤も暇があれば売店に顔を出していた
今日も…雅紀は仕事ではあるけれど
せっかくの潤の誕生日…
仕事が終わり次第
潤の家に来てくれることになっている
潤「ごめん翔くん,売店…寄っていい?」
隣を歩く翔に声をかけると
翔「もちろん,俺そこで待ってるな」
ニヤリと翔は笑って
近くの柱に凭れるようにしながら潤を送り出した
それにお礼を言って潤は売店に向かった