第3章 ドルフィン*Dolphin*
〈雅紀×潤〉
潤「んん…っ…んっ…相葉さ…んっ…」
甘いキスを
角度を変えてなんども交わしながら
雅紀の手が潤の躰を這っていく
布の上からでも
その温かさが潤に届く
雅「じゅんちゃん…好き…大好き…」
雅紀は今まで言えなかった想いを
全部吐き出すように呟く
その吐息が潤の躰を熱くした
潤「っ…はぁっ…あ…っ…誰か来ちゃたらっ…」
でも,いくら両想いになれた嬉しさがあるとはいえ
ここは病院…
暴走したらさすがにまずい…
潤は雅紀を弱々しく押し返すけど
雅紀は荒い息を吐きながら
動きを止めることはなかった
潤「あっ…はぁ…っ…あ…待って…あい…ば…さ…っんぁ…」
するりと服の裾から
雅紀の手が入り込んだ
雅「…雅紀って呼んで…?」
ふと手を止めて
雅紀が真剣な目で潤を見つめた
潤「え…ぁ…ん…ま…雅紀…?」
雅「……潤ちゃんっ…俺…幸せっ…」
ぎゅっと抱き着きながら
雅紀の手がまた潤の上を動き出す
潤「ぁっ…ね…相葉さんっ」
雅「雅紀っ…でしょ?」
潤「ま…まさ…き…誰か来ない…?」
ぐっと押し返すと
雅紀は手を止めないまま
にっこりと微笑んだ
雅「うん…次の見回りまで1時間はあるから大丈夫だよ」
潤「大丈夫って…ホントに…んぅっ…」
雅紀は潤の唇を塞ぐ
躰を這いまわっていた雅紀の手は
潤の前のボタンをすべて外して
ズボンもズルリとずりさげて
暗闇に潤の白い肌がふわりと晒されていた
潤が瞳を開くと雅紀の切羽詰まった表情が暗闇にうっすら見えた
今まで何も見えなかった影が
しっかり自分を見つめているのがわかる
それだけで潤の躰はさらに熱くなった