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FIVE COLOR STORM

第2章 ナービー*Nabi*


Jun side

しっかりと和也を見つめて

気持ちを伝えると

ベッドの上で俺の太ももに座るように見下ろす和也の視線がうろうろと動く

繋いでいる手を何度も何度も握られて…

それを見ながら
片腕をシーツの上について
ぐっと起き上がった

その腕の中に和也を引き寄せると
和也の腕が背中に回って
ぎゅっと抱きついてきた

潤「ゆっくりでいいよ…?落ち着いて?」

小さな背中を抱き締めて
少し上下に摩るようにすると

耳元で小さく息を吐き出す音が聞こえた

和「せんせ…っ」

少し震える声に

潤「うん…」

なるべく優しく相槌を打つと

和「俺も…先生がずっと好きだった…」

しっかりとした声が…耳に入ってきた

和「だから…俺も先生の恋人になりたい…っ」

その言葉が嬉しくて

潤「うん…ありがとう…和也…すきだよ」

俺の声も少し震えた気がしたけど
ちゃんと届くように伝えると

和「俺もっ…すきっ」

キツく抱き締められた

潤「ちょっ…苦し…っ」

締め付けられるその腕を解いて
頬を包みながら唇を触れさせると

和「んっ…せんせ…っ」

甘い和也の声が漏れた

でも
先生って呼ばれるのも好きだったけど…

潤「和也…名前で呼んで?」

恋人なら…
ちゃんと名前で呼ばれたい…
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