第2章 ナービー*Nabi*
Kazunari side
潤「和也…名前で呼んで?」
先生が俺を包んだまま
可愛く首を傾げて言う
名前…?
名前って…
先生の事は先生って呼んだことしかなくて…
急に緊張した
えっと…松本…潤…
和「じゅ…ん…?」
潤「ふふ…うん…和也…今はそう呼んで…?」
和「うん…潤…大好き…」
ドキドキしながらも
やっと落ち着いて先生…潤を
ぎゅっと抱きしめた
潤「俺も…和也が大好き…」
先生が欲しい…ってそればっかりで…
こうやって告白することとか
抱きしめ合うことなんて
全然想像できてなかった
それに…
こうしてるだけなのに
こんなに気持ちいい…ってこと
初めて知った
潤に教えてもらった…
潤「和也…誕生日プレゼント…俺を,あげるよ…」
俺の背中に回された手に
くっと力が籠った
和「潤…ありがと…嬉しいっ…」
俺はまた力いっぱい潤を抱きしめて
そのまま潤の肩を押すように
ベッドへ押し倒した
潤「おわっ…ちょ…あぶねっ…もう…和也…落ち着いて…」
潤の上に覆いかぶさった俺の髪を
優しく撫でてくれる
和「潤…触ってもいい…?」
顔を上げて聞いてみると
にっこり笑って頷いてくれた