第2章 ナービー*Nabi*
Jun side
上目遣いで見られると…
その可愛さに「だめ」なんて言えない…
しかも今日は誕生日…
そりゃ家庭教師と勉強なんてしたくないよな…
俺は誕生日にかずくんといれて幸せだけど
でも
せっかくの誕生日
楽しく…幸せに過ごしてほしいから
別の日にしようと言ったのに…
和「違うよっ!!」
すごい勢いで言われてびっくりした
潤「え?」
一緒にいれないな…ってちょっと淋しくて
俯きがちになってた顔を思わずあげると
和「潤せんせ,俺ちゃんと宿題やったよ?」
俺が持ってたノートを指される
潤「うん…偉いよ?」
和「今日の分の予習もしたよ?」
潤「うん…すごいよ…だから…」
今日は特別に…
そう言おうとした言葉は
和「だからさ,先生」
かずくんの言葉と重なって…
和「誕生日プレゼントちょうだい…?」
また上目遣いで可愛く見上げられた
その顔も
かずくんが言った言葉も
俺にとっては可愛すぎて嬉しすぎて
潤「プレゼント?いいよ…何欲しい?」
だって…カタチはどうあれ
好きな人にプレゼント強請られて…
欲しいものをあげられるなんて…
潤「次来る時に買ってくるから…」
そう言って
我慢できずに…また髪の毛に触れると
その手の上に
かずくんの手が重ねられて
ピクン…と手が跳ねた