第2章 ナービー*Nabi*
Kazunari side
今日は…いつもは適当にやってる宿題もさっさと終わらせた
もちろん完璧に…
それから今日教えてもらう予定の部分も…完璧に予習してある
だって…今日は…俺の誕生日だから…
潤「すげ,完璧じゃん…」
先生は俺のノートを見て
ビックリしてる
そうだよね…
だって…俺…決して真面目な生徒じゃなかったから…
今までは…先生にかまってもらって…
少しでも長くこの部屋に居てほしくて
わざとやらなかったり
解らないふりしたりしてた
でもさ…今日は…勉強なんてしたくない…
和「ふふ…すごい?」
潤「うん…だって今日の分まで…俺,今日教えることないなぁ…」
先生が頭をポリポリと掻いて笑った
すごい可愛い…笑顔…
心臓の音が早く…煩くなった
潤「かずくん??」
ジッと見惚れていた俺に
不思議そうな顔を向ける
やばい…
ちゃんと俺の計画進めなきゃっ!!
和「ん…じゃぁさ…今日は勉強やめよ?」
潤「え…いや…それは…」
先生は真面目だから
ダメって言われるのは想定内
でもさ…
和「イイでしょ?一日くらい…だって…今日…誕生日なんだもん…だから…勉強先に頑張って終わらせたんだよ…?」
上目遣いで,首を傾げて見上げると
たいてい先生は「いいよ」って言ってくれる…
だから,頑張れ俺っ…
潤「…ぁ…今日は…友達と遊びに行きたかった…?じゃぁ…お母さんに言って…別の日に…」
和「違うよっ‼」
なんでそーなるんだよぉ…
今日先生が居てくれなきゃ意味ないのに…っ…