第1章 チャンパー*Champi*
Sho side
今迄,人並みにクラスメイトを好きになったり
女の子とデートしてみたり…
そんなことくらいはあった
でも…結局,雅紀やカズと一緒に居る方が楽しくて
それ以上発展することは無かった
今日…始めて二人に連れ出されて
足を踏み入れたことの無い世界を見せてもらって
2人に導かれる世界に俺は酔いしれた
そして同時に…2人の新たな一面を知れたことがすごく嬉しかった
ずっと憧れて
追いつきたくて,背伸びしてた
2人のように…カッコイイ大人の仲間に入りたくて…
でも…
「愛しています」
そう囁かれて
ハッキリと鼓動が高鳴った
「好きです」
そう言われて,何も考えずに
想いが溢れてきた
「俺も…好き…」
雅紀の手は温かくて
カズの手は優しくて
もっと触って欲しい…
そして,俺も2人に触りたい…
雅紀がいっきに服を脱ぐのを
じっと見つめた
翔「雅紀…筋肉スゴイね…」
雅「ぁ…ふふ…翔さんを抱っこするくらいできますよ…?」
少し照れながら
ちゅっと額にキスをくれた
カズが一枚ずつ服を脱ぐのを
躰を起こして手伝った
翔「カズの肌…すごい…すべすべ」
和「翔さんの方が…綺麗ですよ…」
耳を真っ赤にして…
カズのこんなに照れた顔を始めて見た
また,ドキンと心臓が跳ねて
カズの頬にそっとキスをすると
そのままギュッと抱きしめられた
背中に雅紀
前にはカズ
大好きな温もりにすべてを包まれて
そのまま蕩けてしまいそうだった
翔「2人が傍に居てくれて嬉しい…」
20年の中で一番…幸せだよ
素直な気持ちが溶け出すように
どんどん溢れてきた