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FIVE COLOR STORM

第1章 チャンパー*Champi*


Masaki side

翔「ヤダ…やめないでっ……俺も…好き…だから」

微かに耳に届くくらいの
小さな声だったけど

翔さんの口から紡がれた言葉に

ポロリと涙が頬を伝った

かずにチラリと視線を遣ると
薄く唇を開いたまま瞳を揺らしていた

翔「雅紀…?」

翔さんが俺の頬を流れる涙に気づいて
手を伸ばして拭ってくれる

雅「すみません…嬉しくて…」

そう言うと一瞬キョトンと俺を見たけど
でもすぐにふふっと笑った

和「翔…さん…それは…俺達2人を…その…」

そんな翔さんに
かずが戸惑ったように言葉を零す

いつもハッキリ話すかずなのに

それだけ貰えると思わなかった言葉に
動揺してるんだ…

俺を見ていた視線がかずに移って

手のひらでその頬を包むと

翔「かずも雅紀も…好き……こんなのだめかもしれないけど…」

また小さく呟いて

かずの唇に指先で触れてから
その指先で俺の唇がなぞられた

雅「だめなんかじゃ…ないですよ…とても,幸せです…」

なんとか理性を働かせていたけど
そんな言葉を貰ってしまったら
もう引き返すことはできない

和「翔さん…ほんとにいいんですね…?」

かずの問いかけに頷くのを見て
着ていた服に手をかけた
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