第1章 チャンパー*Champi*
Masaki side
坊っちゃまの熱い手で触れられて
アルコールのせいか
いつもより水分の多い瞳で見つめられたら
もうかずに何と言われようとも
我慢なんてできなかった
雅「着替えましょう?お手伝いしますから…」
躰中を駆け巡る熱を抑えることができなくて
さっきは無意識に伸びていた手を
今度は意図を持って坊っちゃまに伸ばして
少し着崩れたジャケットを脱がせた
そのジャケットをハンガーにかけてから
雅「かずも手伝って?」
頬を真っ赤に染めて
坊っちゃまを見つめているかずに声をかけると
少し瞳を揺らしてから
吸い寄せられるように歩いてきて
和「苦しいでしょう?ベルト外しますね…」
カチャカチャとベルトをズボンから引き抜いた
俺が坊っちゃまのネクタイに
手をかけると
その手を熱い手で掴まれて
翔「俺が着替えたら…帰っちゃう…?」
熱い吐息を吐きながら言われて…
微かに残っていた理性さえも
なくなっていく
雅「いえ…帰りませんからご安心ください…?
今夜は我々と過ごしましょう…?」
そう言ってから
翔「んぅっ…んっ…ん…っ…」
赤くふっくらとした唇を
自分の唇で塞いで
少しセットされている髪の毛を優しく撫でた