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大野さんのバカ

第3章 3


Kazunari side

一緒に入ることが
こんなに恥ずかしいと思わなかった

でも…
ずっとこうしたかったから

洗ってくれる智に身を委ねて
大人しくしている

智「和也…立てる?」

促されるまま立ち上がって
壁に手をついた

智「触るよ?」

え…?

意味を理解する前に蕾に指が入ってきた

和「あっ…ちょ…まっ…ぁあっ…」

温かいシャワーを腰に当てながら
中のモノが掻き出されていく

シャワーの水しぶきと共に
太腿へ垂れていく智の熱…

それすら…愛おしいと思ってしまう

すべて綺麗にされて
ぐったりした躰を支えられながら
バスローブを羽織って浴室を出る

綺麗になったばかりなのに
智にあたる俺の躰は熱を持っていて

腰を支えられるだけで
ゾクッと痺れが走る

そんな自分の躰を隠すので精一杯だった

ベッドに戻って
差し出された水を飲みながら火照りを逃がす

聞きたいことは沢山あった

これから,この人を守っていくために知らなければいけない事…

脱ぎ捨てた服の中から携帯をとって

一つ一つ確認する

あの女のインスタグラム…

グッツにもなった作品のこと…

作品集の名前…

…あの絵のことも聞いておこうか…
答えは何となくわかるけど…

携帯を持つ手は冷えていく

また、言い知れない冷たい感情も湧き上がる

俺が黙って携帯を眺めている間

智は黙って俺の傍で躰を支えていた

智と触れ合っている部分は温かくて

冷えていく心が凍りつかないように

必死に智の温もりを感じていた
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