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大野さんのバカ

第3章 3


Satoshi side

何を聞かれても曖昧な否定
何を言われても機械のように繰り返す謝罪

イラつかせてるのはわかってる
途中から本当に聞きたいのは何なのか
それも気が付いてた

でも

和「…その女を…抱いたの?」

事実だから否定はできない
ニノに嫌われたくない
この後に及んでそんな狡い考えが肯定もさせてくれない

お前とのカモフラージュのためにリンを抱いた

そんな言葉
今この状況で信憑性はきっとない

そのカモフラージュのせいで
こんなことになっているんだから

瞳を合わせられなくて
今ニノはどんな表情をしているのか
わからないけど

和「もういい…」

そう呟いて帰っていった


まともに睡眠もとれないまま
空が明るくなってきた頃にはネットは
大変なことになっていた

リンの名前も割れていて
リンが載せていたらしい俺が微妙に写った写真の数々
最悪なこのタイミングで
流れたスキャンダルでネットは大荒れだった


宮城に向かう車内でも
重たい空気が流れている

そんな状態で始まったリハーサル

ミスの連続で
メンバー同士の息も合わなくて

悪いのは俺

そんなことはわかってる

でもぐちゃぐちゃなリハーサルに
焦りだけが募っていく

そんな中

潤「一回休憩を挟もうか
各自わからないとこ確認しておいて
その後一回通すから」

松潤がリハーサル休憩の判断を下した
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