第2章 2
Satoshi side
片方の肩と腕にニノの重みがのしかかって来てる
酔ってるニノは
重たい,と言っても更に凭れてきて
個室といえど一応外なわけで
周りの視線が気にならない訳じゃない
でもなんとなく機嫌が戻ったみたいだしいいか,と
そのままにしておいた
そろそろ締めよう,と松潤の声でその場はお開き
潤「俺まとめて払ってくるよ」
そう言って立ち上がる松潤に
翔「待って,俺も出すから」
って財布を翔くんが取り出して
俺も出そうと思ったのに
智くんは主役だからいいの,と断られた
外に出ると
アルコールの回ってきた身体には
夜風がちょっとだけ寒くて
でも隣にあるニノの温もりがあったかい
松潤が数台タクシーを捕まえてきて
潤「リーダー,明日早いんだからお先どうぞ」
って言われるけど
ニノが腕を離してくれない
それを見て松潤が
潤「ほら,ニノは俺と帰るよ」
って強引にニノを引っ張って
俺はタクシーに押し込まれた
温もりがなくなって
ちょっとだけ寂しいけど
明日が早いのは事実で
智「んじゃあ,お疲れ。今日はありがとう」
ってお言葉に甘えて
タクシーに家までの道を伝えた