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大野さんのバカ

第2章 2


Satoshi side

個展開催前日
メンバーとシゲと岡田くんが
鑑賞がてらお祝いに会場にきてくれた

俺達の他に誰もいないからか
鑑賞っていっても
絵を見るテンションじゃないんだけど

まあ楽しいからそれはいい

でも

偶然…いやあれは不可抗力だけど
ここにくる打ち合わせを聞いてしまったあの日から

なんとなくニノの機嫌が悪い

翔「智くんこの後準備とかまだあるの?」

智「いや,もう終わり」

潤「じゃあさ,久しぶりにみんなで飯でもどう?」

智「おーいいね。シゲとかも来んの?」

他愛ないメンバーとの会話の最中も

痛いほどに背中にニノの視線がささる


「「「かんぱーい」」」

みんなテンションが高くて
食事に選んだお店は多少騒いでもOKな居酒屋

でも居酒屋なのに松潤セレクトのこの店は
なんだかオシャレな雰囲気がある

掘りごたつの個室に通されて
俺の隣にはシゲとニノ

主役の智くん,誰に隣にきてほしい?と
翔くんに言われて

可愛い後輩と大切な人を選んだ

みんなで盛り上がる中
誰にも見えないテーブルの下
掘りごたつの影に隠れて

ぎゅっとニノの手を握ると
一瞬ピクン,と跳ねた手が
すぐに握り返してきた
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